横浜みなとみらいに、4つの披露宴会場、カフェレストラン、コンサートホールとしても利用できる大型チャペルを併設した複合型の施設「グランドオリエンタルみなとみらい」

アートコンペティション スペシャルレポート

横浜アートコンペティション × グランドオリエンタルみなとみらい

横浜みなとみらいから世界へーアートのムーブメントを発信する。

横浜は1859年の開港以来、多様な人・モノ・情報が行き交う日本の玄関口であり、ゆたかな文化と芸術を育んできた場所です。
そんな横浜・みなとみらいの桟橋跡地に建てられたこの"グランドオリエンタルみなとみらい"は、横浜から発信されるアートのさらなる発展と可能性に満ちたアーティストの発掘・支援のため、アートギャラリー"タグボート"と共催で『公募展・横浜アートコンペティション』を開催しています。

開催概要

『第2回 横浜アートコンペティション』は、201点という多数の応募をいただき、厳正なる審査を通過した30名の入選者の方に、ブライダルプロデュースが掲げるコンセプト"Lifetime Happiness"をテーマにした作品を制作していただきました。
そして、2次審査では、象の鼻テラスに全作品を展示し、横浜に縁のある3名の審査員の方をお迎えして、審査を実施しました。
入選作品は、今後の活躍が期待されるアーティストの方の想いがこもった作品ばかりで、審査も白熱したものになりましたが、最終的にグランプリ1名、各審査員の特別賞を4名に決定しました。
今後も、歴史ある景観と並び、もう一つの"横浜らしさ"である「文化・芸術の発信地」としての魅力をアピールするための取り組みとして、グランドオリエンタルみなとみらいは、優れたアートを横浜から世界に発信していきます。

審査員

  • 今野竜太(株式会社ブライダルプロデュース代表取締役社長)
  • 天野太郎(横浜美術館主席学芸員)
  • 岡田勉(横浜市の象の鼻テラスアートディレクター/スパイラルチーフキュレーター)
  • 桑久保徹(美術家)

第2回受賞作品

グランプリ

増田 恵助「midnight dream」

コンセプト

この作品は幸せそのもの表現するというより、それを予感させられるような絵にしようと制作しました。
人間の感情や気持ちを絵画によって具体的に表現することは難しく、ともすると説明的になりがちです。
この作品では全体的な色や装飾によって、幸せと言われているものの「一歩手前くらい」のふわふわした物を描こうとしました。
ここに描かれている人物は自ら花束を手に持ち、背負っています。これから訪れるであろう高揚感の予感に包まれているイメージです。

受賞者の声

今回はグランプリを受賞させていただきとても光栄に思っています。
「幸せ」や「幸福」といったものは人それぞれで、僕にとっては難しいテーマでした。審査前のイメージとしては抽象的な表現の方がテーマに沿っているのではと思っていたので、具象作品である僕の作品が選ばれたのは本当にびっくりで嬉しかったです。
今回の作品は「幸せ」そのものではなくそれを予感させるような作品にしようと試みました。絵画は色と形が大きな要素なので少しでも画面からテーマが伝わるようにと考えた結果この作品が出来上がりました。
最後にこの賞に選んでくださった審査員の方々に心より感謝申し上げます。

審査員の声

増田さんの作品は、他の入選作同様、前提として高い技術的な裏付けがあります。
その上で、抽象的(たとえ具象的であっても)な絵画表現にあって、殊更そこに込めたメーッセージを直截に表すのではなく、絵画的寓意性の要素も入れつつ、作品解釈を鑑賞者に投げかけ、委ねている点であり、絵画の持つ象徴性を十分に発揮させた点も含めて評価されるべき作品だと思います。(天野太郎)

審査員特別賞

ブライダルプロデュース賞:伊藤 大作「そろそろ平和にもチャンスを与えてもいいんじゃない!GIVE PEACE A CHANCE.」

コンセプト

人間は様々な場所を歩いて来ました。人生は旅。人間の足跡はこれからも何処までも続いていくのです。混沌とした時代、繰り返される日常。人間の生きている証をハートの足跡で制作しました。
人はみな孤独で愛に飢えている。絆を求めているのです。整列された心。これは命をつなぐメッセージです! 思いやりの種に、心の花を育み、世界中に「愛と平和」が広がりますように…。
作品タイトルはジョン・レノンへのオマージュです。『もし君が望むのなら戦争を終わらせることが出来る。想像してごらん? 全ての人が平和に暮らしてるって…。僕たちが言いたいのは、戦争するチャンスを与えるなってこと!』

受賞者の声

この度は素晴らしい賞を戴き、ありがとうございます。
世の中にない新しい価値を産み出す為、この賞を励みに、これからも平和へのメッセージを発信していきたいと思っています。チャペル前のアートギャラリーに1年間展示して頂けるお話し、本当に感激しております。
「幸せ」をテーマにした作品ですが、モチーフの分かりやすさと統一感で、実はデザイン性も含んでおります。結婚式という未来を歩む道が、穏やかで平和な繋がりであるように、作品を透して「愛と平和と希望」を沢山の人に感じて頂けたら嬉しく思います。
改めて関係各位の皆様、ありがとうございました!

審査員の声

伊藤さんの作品を最初に拝見したとき、まず色彩の鮮やかさに目を奪われました。
目をこらしてよく見ると、色々なカタチの立体的なハートがパネル全体を埋め尽くしています。
1つとして同じものがないたくさんハートが、結婚式を挙げる新郎・新婦一人ひとりの気持ちと重なります。同時に、たくさんの人たちに支えられて結婚の日を迎える花嫁の幸せをも表しているように感じられました。
セレモニー前のスペースに飾るにふさわしい作品であると思います。(今野竜太)

天野太郎 賞:大橋 麻里子「La Foret」

コンセプト

毎日アトリエに向かうまでの道中は
たくさんの自然にあふれていて
昔家族と訪れた森の中で見た景色を思い出す。
こどもの頃に感じたあの日の気持ちは
とても鮮やかでかけがえのないものだ。
そんな過去の記憶と現在がリンクしたとき、
私はそこに小さなしあわせを感じる。

受賞者の声

この度は、このような素晴らしい賞を頂き、ありがとうございます。
横浜アートコンペティション2015に携わって下さった皆様に深く感謝申し上げます。
当たり前のような毎日の中で感じる、小さな幸せを思いながら描きました。
結婚式場という、幸せが詰まったこの場所で作品を展示して頂けることを光栄に思うと共に、私なりに描いた「幸せ」が、多くの人に届くと嬉しいです。

審査員の声

大橋麻里子さんの作品は、これまでの作風を継承しながらも、今回の公募展がもつテーマを考慮しながらの出品でした。とはいえ、他の選定作家同様、殊更主催者の意向を作品に直接的に取り入れるのではなく、自ら納得の行くテーマ作りをしながらの作品制作であったと思われます。
作品については、それ自体完結した意味を持つイコン的なイメージと、それが置かれるコンテキストによって意味が決定づけられる指標的なイメージを注意深く重ねつつ、世界のレイアーを表出している点が魅力です。 (天野太郎)

岡田勉 賞:久野 彩子「pile」

コンセプト

“幸せ”は、日常の何気ない出来事や経験を積み重ねていった先にあり、ふとしたときに感じたり気付いたりする、その時の心情や状況によって変化しつつもずっと続いていくものだと思います。
今回の作品ではシルバーと真鍮の色が違う2種類の金属を用いて、積み重なって繋がっていく“幸せ”のカタチを表現しました。
遠くから見ると一見平面のように見えますが、近づいてみるとさまざまな質感をもった形が集まって絡み合っています。立体感があるので、光を当てると色々な形の影が落ち、金属部分全体がより複雑な形として見えてくると思います。

受賞者の声

この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。
"Lifetime Happiness"という与えられたテーマに沿って作品を制作することで、 自分の中で新たな発見もでき、楽しく制作することができました。
たくさんの方々に見ていただけるであろう、チャペル前のギャラリーという素敵な場所に 一年間展示できる機会をいただきとても光栄です。
この受賞を励みに今後も作品を作り続けていきたいと思います、ありがとうございました。

審査員の声

久野さんの作品は広義には平面作品ですが、よく目を凝らしてみて見ると精緻に作られた金属オブジェの集積によって構成されている事が分かります。この金属オブジェは鋳造と言うアクセサリーを制作する際に用いられる技法で制作され、ミクロからマクロに構成されています。
言わば、幸福の形について、が本コンペのテーマとなっていますが、久野さんの作品はウェディングには欠かせないアクセサリーの要素と生活を紡いで幸福を編むという構成編集の要素が折重なり、受賞作品にふさわしいと考えました。そして何より、真摯な制作態度と創作意欲に期待したいと思います。 (岡田勉)

桑久保徹 賞:葉栗里「wave」

コンセプト

結婚とは瞬間的な「幸せ」ではなく、じんわりと長い間噛み締めるように感じる「幸せ」だと思います。
波が寄せては返すように、幸せの気持ちも日々の中で静かに起伏します。
その幸せの波に漂うような少女をイメージして制作しました。

受賞者の声

この度は素晴らしい賞を頂き、どうもありがとうございました。
試行錯誤を繰り返しながらの制作となりましたが、その分作品が完成した時の喜びは大きいものでした。その作品がこれから横浜で沢山の方々に観て頂けることが本当に嬉しいです。
これからの作家活動も、より一層頑張っていきたいと思います。本当にどうもありがとうございました。

審査員の声

中空に浮いたような、優しい表情をした人物の木彫が目にとまりました。
ノミで削られた痕跡が美しく、その彫り、削るというささやかな制作行為のなかに「日常の幸せ」という今回のテーマが静かに感じられました。
着彩も最小限に抑えられているので、木の持つ肌合いを繊細に感じることができて、ものを見る楽しみを再認識することが出来ました。
人物描写は、若々しい感性によって選びとられた形態をしていていますが、斬新さを目指したというよりは、今を生きる制作者の自然な美意識が感じられ、好感を持ちました。(桑久保徹)

入選作品

タムラヨウイチ
「XO」

竹鼻良文
「Happy structure」

小荷田知奈
「かさねる」

すー
「Daydream」

山内康嗣
「春の散歩道 #4」

大石雪野
「Two Views」

高橋喜人
「FOSSIL_lifetime」

ブッタタザタバ
「虎が踊りを覚えたころ」

小松冴果
「osmose me」

廣江友和
「the house of sweets」

村瀬都思
「くうどうとふたり」

オオツカリリリ
「つがいの兎が導く公式、その形成」

コムロヨウスケ
「THE BORDER - Happiness」

よこたこういち
「歓喜する細胞」

佐とう理恵
「ピクニック」

長沢郁美
「大きな声で歌いたい」

清川為都子
「Promised Land III(約束の地 #3)」

Noriyuki.
「encounter」

モモセヒロコ
「わたがし羊」

naka
「幸せの層」

松島 佳世
「ヤン・ファン・エイクのペンギンカップル」

畑直子
「brilliant white」

宮本たくる
「pop」

タナカヤスオ
「No79触れる距離」

第1回受賞作品

グランプリ

柳田有希子「anthos」

コンセプト

私が考える幸せは、笑顔でいられること。
それは、何か面白いことに笑えたり、誰かと笑顔で話せたり、元気に咲いている花を見て微笑んだり。
ちょっとした時間がかけがえのない幸せです。
その過ぎ去った時間が色あせても時にふと思い出すことがあります。
その時間を思い出すことは、もう一度その時に感じた幸せを感じるか、
または、過去の幸せを愛おしく想うのか、
それとも、違った感情や感覚を得ることができ るのか。
そうして、過ぎ去った時間で得た幸せが自分の中に永遠にあるということに気がついた時、
私はいつでも幸せなんだと思うのです。

受賞者の声

この度はグランプリを受賞することができ、大変光栄です。
私にとっての「幸せ」、日常にあるささいな喜びを作品に表現しました。
併設のアートギャラリーに展示をして頂けるということで、作品を通して、たくさんの方々の挙式に立ち会えることにも「幸せ」を感じています。

審査員の声

今回のコンペのテーマである"Lifetime Happiness"の背景にある"結婚"とは、人類にとってある種の贈与行為であり、ある種のギフトであると思いますが、そういうようなことまで踏まえながら作品を作っていく経験は、応募した皆さんにとって今後も活きていくだろうと思います。そんな中で、この作品は、今回のテーマにフィットしていたということもありますし、何よりも素材の選定から、技術ということも含めて作品の質を評価しました。

審査員特別賞

今野竜太 賞:高島亮三「LIFE TIMER」

コンセプト

時間の長さは客観的に、1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間と決まっています。
でも、一生の長さとなると誰にもよくわかりません。それならば、1分・1時間・1日までは正確に。その先の長い人生に関しては曖昧に。そんな主観的なモノ指し(時計)が、一つくらい家にあってもいいかな?なんて、思いませんか。

受賞者の声

今回は受賞の報をいただき、大変ありがとうございます。
秒針・分針・時針のある時計は、それ自身が時間を与えてくれます。
針のない時計は、自分自身で指針を与えていかなくてはなりません。
それを面白いと思うか、面倒臭いと思うか。
我が家では「今、何時だか全然判らない!」と、評判の悪かった時計達ですが、
横浜の地では面白がっていただけたようで、時計達も喜んで時を刻んでいるかと思います。

審査員の声

この作品を初めて見た時、結婚式を挙げる新郎新婦の心情をよく表現していると思いました。不安と期待を未来に想い描いている新郎新婦のイメージを想像できる素敵な作品でした。おめでとうございます。

天野太郎 賞:こぺんなな「幸せの源泉」

コンセプト

心の奥底より溢れ出る、幸せいっっぱいの感覚が生み出される瞬間。
そのキラキラと輝きエネルギッシュに吹き出す、「幸せの源泉」の風景をイメージしました。

受賞者の声

テーマに沿って作品を作るということは、普段の自分の仕事にはない要素を意識するという点で、とても貴重な経験でした。「幸せ」そのものには、人それぞれの形や感じ方があるからこそ、幸せという「現象」を自分なりに表現してみようと思い制作しました。生まれて初めてこのような賞を戴けたことは、感謝の極みであり、今後の作家人生の大きな励みとなることは間違いありません。誠に光栄です。どうもありがとうございます!

審査員の声

非常に時間がかかる書き込みの作業をして、密度が濃い作品を描いていると思いました。こういうコンペではどうしても様々な制約があるんですが、そんな中で、色彩が鮮やかであり、抽象性が高いことがよかったんじゃないかと思います。おめでとうございます。

岡田勉 賞:神谷麻穂「ベール」

コンセプト

花嫁はベールをまとい、祭壇への道を歩む。
その道はこれまでの記憶の集合。
今日のよき日に、まばゆい、愛おしい記憶を選りすぐり、とり集め、散りばめて、
幸せをまとう。

受賞者の声

この度は素晴らしい賞を頂き、ありがとうございます。結婚式はとにかく幸せに溢れています。その時の花嫁の気持ちを思い、制作しました。結婚式場という幸せいっぱいの場所に作品を展示して頂けることをとても嬉しく思っています。これからもこの受賞を糧に制作に励んでいきたいと思います。

審査員の声

平面の作品が大半を占めている中で、勇気を持って立体の作品をお出しになったのかなと思います。工芸の勉強をずっとされている中で、工芸ジャンルの中で新しい表現を獲得しよう、生み出していこうという姿勢に多いに感銘を受けました。おめでとうございます。

ミヤケマイ 賞:藤井龍「Silent Curtain」

コンセプト

私は「家」を単なる建築物ではなく、安心して生活できる精神的な場として捉えています。
海上にかけられたレースのカーテンは「家」が閉じた状態ではなく、他者に開かれ拡張する状態をあらわしたものです。

受賞者の声

この度はこのような機会をいただき、ありがとうございました。「横浜」や「結婚式場」など、場所の個性や意味が強い場所でのコンペは楽しかったです。同時に「幸せ」とは何なのか、自分自身に問うきっかけにもなりました。
幸せな時間がこれから幾度となく訪れるであろうチャペル前のギャラリーで、作品が時々単なる背景の一部ではなくなったらいいな、と思っています。

審査員の声

形に見えないものを感じさせてくれる作品であり、横浜らしさも感じました。また、厳島神社の鳥居のように、海の中にカーテンがあることによって、自然と人間が結びつくマリアージュを感じることができました。おめでとうございます。

入選作品

白石綾
「gather」

滝上玄野
「さち」

入江清美
「BOOK ROSE 8」

本間ますみ
「幸せの輝き」

鈴木さと美
「愛」

高野学
「月と兎と太陽と幸福」

菅沼靖幸
「Little Angel」

菅原有生
「くさはら」

能條雅由
「Bless」

青木惠
「Secret Garden」

長峰さくら
「ひかりA Moment」

田泓 陽一
「輝心感(しあわせ)」

Aira
「反射」

宍戸竜二
「ひびおもうこと」

ca37
「拝啓 最愛の君へ"Love Letter from your heart"」

林克彦
「ウェディングケーキ」

YOSHI
「しあわせふとん」

万岡紘子
「Nella Fantasia」

牧尾晴喜
「みらいの姿 Lifetime with U」

伊藤理恵子
「揺らめく光」

村松英俊
「誓い」

下田真由美
「String Symphony」

米満彩子
「世界のはじまりの祝祭」

竹田啓介
「I looked in thecloset, there were you and me.」

もとすぎやよい
「幸福論」

MoNo
「Innocent Flowers」

Studio BIWAHOUSE
「The Heart in Full Bloom」

横浜アートコンペティションを振り返って

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